ねじ子webについて
医師兼漫画家として活動している森皆ねじ子 Morimina Nejiko の公式ブログです。
執筆した書籍や同人誌の情報、イベント参加日程、個人的なおたく活動の備忘録などがあります。
不定期更新ですが、いちおう新刊が出たりコミケに出たりするときはきちんと告知するつもり。予定。たぶん。
サイトマップはこちら。ともかく楽しんでいってくだせぇ。
医師兼漫画家 森皆ねじ子
医師兼漫画家として活動している森皆ねじ子 Morimina Nejiko の公式ブログです。
執筆した書籍や同人誌の情報、イベント参加日程、個人的なおたく活動の備忘録などがあります。
不定期更新ですが、いちおう新刊が出たりコミケに出たりするときはきちんと告知するつもり。予定。たぶん。
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ブックファースト新宿店さまにて、サイン本の先行販売があります!
ありがとうございます!
一足先に手に入れたい方は、ぜひブックファースト新宿店まで足をお運びください。8/22頃から販売予定とのことです。
リアル書店でのイベントが約3年半ぶりにできたことが、私はとっても嬉しいです。コロナも五類相当となり、この3年間大変だったリアル書店さんに今こそ!いろいろ頑張ってほしい……!という気持ちが、私の中でも高まっております。リアル本屋さんにしかない発見や新しい本との出会い、本を愛する書店員さんのほとばしる情熱が、私にとって創作意欲の源のうちの一つです。
サインの横のイラストは、10冊に1冊の確率で違うものになっています。これは『ねじ子のヒミツ手技』で人生初のサインを描いたときから、そうしています。
可愛いシールも作ってもらいました!やったぁ!
通常verと死神verと天使verの三種類です。どれが来るかはお楽しみ。
そして!他の書店さまでもサイン本の販売があります!ありがたいことです。
2023年8月28日発売、2~3日たった頃から順次入荷されていくと思います。よろしくお願いします。
(2023/09/04追記)
特典ステッカーがもらえる店舗が増えました!やったー。
数量限定発売中です。ぜひどうぞ。
商業の本の告知です!
初めての文庫本が出ます。2023/8/28発売です!
『ねじ子の 人が病気で死ぬワケを考えてみた 』(王様文庫)
2014年発刊の医療学習イラスト本『人が病気で死ぬワケを考えてみた』(主婦と生活社)の文庫化となります。
※ちなみに主婦生さんの本は同人誌『ドキッ!こういうのが死因なの?』を元に作りました。
新型コロナウィルス流行にあわせて、感染症の章に新型コロナウィルス感染症についての解説を加筆しました。「新型コロナウィルスでなぜ人は死ぬのか」「どうしてコロナは根絶させられなかったのか」「コロナウィルスのこれまでの歴史」など、20ページくらい書き下ろししています。
というわけで中身はこんな感じです。とても読みやすい。
感染症の最後にコロナを追記したことで、感染症の章がとても綺麗にまとまりました。2014年当時はCOVIDー19は発生していませんし、そんなつもりもなかったのですが、まるで当時書いた内容がばら撒かれた伏線のように機能して、最後のコロナの項で「きれいにオチがついた!」と思える章立てになりました。偶然です。でも自分でも嬉しかった!
その他にも、HIVの最新情勢や新しいワクチン、生活習慣病の基準など、時代に合わせた加筆と修正をたくさんおこなっています。みんな読んでね。
ちなみに 主婦と生活社さまの版はこちらです → 『人が病気で死ぬワケを考えてみた』
前回の本を見たことがある方も、ぜひご覧ください!(2023/08/21)
佐藤優樹ちゃんの卒業公演へ行った。武道館はもとより、映画館のライブビューイングですらチケットがぜんぜん取れなかった。ようやく買えたのは、練馬区大泉の駅から遠く離れた映画館であった。わざわざ行った。遠かった。映画館で一番大きいスクリーンが使われていたが、それでも会場は満席だった。
まず、モーニング娘。の単独コンサート自体がとってもひさびさだ。2020年の新型コロナウィルス流行以来、ハロプロで定期的に開催される公演はハロコンだけになってしまった。正確に言うと、5つのグループをシャッフルして4つに分け、入れ替わりで公演するコンサート(花鳥風月)だけになった。グループごとの単独コンサートが行われるのは、誰かが卒業するときのみ。もちろんそれは大人気公演になり、チケットは争奪戦になる。ハロプロ一番人気のまーちゃんの卒業コンサートともなれば、チケットが取れるはずもない。武道館では狭すぎる。
モーニング娘。の単独コンサートはファンタスティックで魔法のような音楽体験を私にくれる。この高揚は他では得られない。ファンのコールなしでも、ぜんぜん退屈しなかった。
セットリストは新しいアルバム「16th~That’s J-POP~」中心でよかった。『愛してナンが悪い!?』と『このまま』が聴けてよかった。そもそも新アルバムが出てから、モーニング娘。が単独公演をするのもこれが初めてなのだ。ライブで聴くとどの曲も新鮮に生まれ変わる。生歌と表情とダンスがステージにはえて、別物になるのだ。シングル先行曲の『よしよししてほしいの』はやはり最高であったし、『ビートの惑星』も単純明快で楽しかった。
私の脳と体は映画館を出たあとも16ビートに細かく揺さぶられている。これはおそらく今日の夜、ベッドに入ってからも続く。
これは私の主食だ。
私はモーニングの単独コンサートが開催されなかったこの二年、いったい何を食べて生きてきたんだろう?本気でわからない。ひょっとしたら死んでいたのかもしれない。
モーニング娘。はつんく♂さんという最高の農家が腕によりをかけて作ってくれている白米だ。またはつんく♂さんという最高の料理人が出してくれる最高のディナー。実際のモーニング娘。の名前の由来は喫茶店のモーニングセットであり、トーストとコーヒーとサラダとゆで卵が食べられて、みんなが気軽に親しめるお得な朝食なんだけど、私にとっては最高のごちそう。一番のメインディッシュだ。
私はいま混乱している。足に力が入らない。こんな経験はズッキ卒業公演以来だ。あのときも私は武道館の席からしばらく立ちあがれず、周囲の見知らぬオタクに心配そうにのぞき込まれながらも席で長いことうずくまっていた。2021年のいまの私は、映画館のロビーにすわってただただぼーっとしている。これから一人で暗い夜道を歩いて帰らなければいけないのに。
今日はモーニング娘。’14のペンライトを持ってきた。今日で何かと決別するつもりだった。’14の楽しかった思い出が、今日で終わる気がしていた。あの夢のような時間がひと段落する気がしていたのだ。
まーちゃんは’14の末っ子だった。実際はどぅーの方が年下で、さくらの方が加入は後だったけれど、まーちゃんは確実にカラフル期のモーニング娘。の末っ子だった。そして誰よりも早い速度で、毎日のように、みるみる成長した。パートがどんどん増えていった。あの頃から娘。を見ている人ならば、この感覚をわかってくれるだろう。
まーちゃんは私の娘だ。私が産んだ。そのくらいの気持ちでいたんだよ、わたしは!気持ちが悪いことに!卒業の日までどうしてそれに気が付かなかったんだろう?柳原可奈子さんは2014年当時から「私がまーちゃんを産みたかった」と宣言していたというのに!
私の娘がいま巣立つ。巣立つことを自ら選んだ。病気ゆえもあるだろう、コロナ禍ゆえもあるだろう。口惜しい。でも旅立ちを祝福したい。楽しかった’14がこれで終わる。心が千々に乱れている。どうしていいかわからない。わからないから私は、ロビーで食べきれなかったポップコーンと烏龍茶を口につめこみながらこの文章を書いている。心の中の混濁を吐き出して、いったん落ち着いてから帰ることにする。
映画館のライブビューイングのいいところは、こういったときに決してせき立てられたりせず、ゆっくり心を落ち着かせてから帰れることだと思う。(2021/12/13)