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ねじ子webについて

医師兼漫画家として活動しております森皆ねじ子のホームページにようこそ。

ここは森皆ねじ子が適当に情報発信しているページです。不定期更新ですが、いちおう新刊が出たりコミケに出たりするときはきちんと告知するつもり。予定。たぶん。

サイトマップはこちら。ともかく楽しんでいってくだせぇ。

ルパパトのおもちゃが売れてないらしい

『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』のおもちゃが売れていない。特撮好きの大きいお友達の間では「ルパパトは脚本も面白いし、役者も人気だし、Twitterのトレンドにいつも入っているのに、どうしておもちゃが売れなかったんだ!!」という議論が真剣になされている。その議論をしているお友達一人一人がその時間を使ってAmazonを開きビークルの一台でもクリックしてくれればいいのだが、決してそうはならない。まあそれはしかたがない。

脚本とストーリーは戦隊モノとして近年稀に見る面白さである。この面白さはデカレンジャーやマジレンジャーやシンケンジャーやキョウリュウジャーに匹敵すると私は思っている。つまり、戦隊ものとして破格の面白さである。パトレンジャー側の年長者である朝加圭一郎とつかさ先輩のキャラクターは非常によくできているし、現代的で正しいヒーロー像である。特に朝加圭一郎というキャラクターは昔からある熱血真面目主人公に見せかけて、きちんと他人の事情を思いやり現実に即した結論を瞬時に導き出す柔軟さをもあわせもった新しい形のヒーローである。理想的な上司と言ってもいい。対するルパンレンジャーは、ダークヒーローとして今の子供向けテレビで表現できるギリギリのラインをついた「やんちゃ」をきちんと表現している。彼らは現在の法制度では決して救済されない犯罪被害者家族なのだ。誰も助けてくれないからこそ、自らの手を汚してでも大切な人を取り戻そうとして戦っている。しかも3人のうち2人は未成年だ。どちらの集団にも理がある。だからこそ悩み、互いを疎ましく思いながらも互いに引かれ合うのだ。その対立をきちんと手を抜かず表現しているし、子供にも理解できるちょうどいい複雑さだと思う。「いつものVS戦隊の映画は開始10分で共闘してるし、今回も夏にはもう一緒に戦うでしょ!」というこちらの予想を覆して、終盤まで対立した信念をもってそれぞれの敵と戦っている。その中でキャラもきちんと成長している。関係性の変化も丁寧に描かれている。ギャグも多くクオリティが高い。適齢期の息子たちもストーリーとキャラクターに惹きつけられながら、楽しんで見ている。ガワのデザインも美しい。快盗衣装と国際警察の制服もかっこいい。「工藤はとんでもない当たり戦隊を引いたな!さすが工藤!もっている女だ!」と上半期は強く思っていたし、今でも思っている。

しかし、保育園で息子の周囲の戦隊モノの適正年齢(3~5歳)男子を見渡してみても、ルパパトのおもちゃを持っている子はいない。番組を見ている子すら、あまりいない(時間が遅くなったのは大打撃だ。日曜朝に10時まで家に縛られるのはつらい、早ければ早いほどいいのに)。変形合体おもちゃが好きな男子はほぼ全員、シンカリオンのおもちゃに夢中である。シンカリオンを何台も所有し、かつ、ことあるごとに買い足してもらっている。かくいう我が家も、シンカリオンはすでに4台あるしクリスマスでさらに増えた。ルパパトは合体ロボとしての魅力においてシンカリオンに完敗している。実際私は、子供たちがそこまで欲しがっていなかったルパパトのおもちゃを私自身のために買っていた。

なお「なりきりおもちゃ」を好きな男子は、みな仮面ライダーに夢中である。ビルドであってもジオウであっても、仮面ライダーのベルトやコレクションアイテムを集めまくっている男児は多い。残念ながら、VSチェンジャーを持っている子供は私の周囲に見当たらない。

要するにルパパトのおもちゃの敗因は、まず第一にシンカリオンであると思う。タカラトミーが一枚上手だった。

シンカリオンのおもちゃ自体は、何年も前(2015年3月)からほそぼそと存在していた。そしてそれは一部の子鉄と、その家族にしか知られていなかった。戦隊ロボットのライバルではなかったのだ。バンダイもおそらく当初はそこまで危機感を抱いていなかったと思う。

2018年の1月からシンカリオンのTVアニメが始まった。とてもよくできた面白いアニメだ。これによってシンカリオンの知名度が爆発的に上がった。お年玉の使い道としてちょうどいい時期だったこともあり、シンカリオンのおもちゃの人気に火が付いた。それまで普通に買えていたシンカリオンは突如、品切れ続出となった。もともと新幹線やプラレールは3~5歳男子に絶大な人気を誇る安定したコンテンツである。合体変形ギミックもよくできていて、組み立てが楽しい。電池もいらない。元に戻せばプラレールとしても使える。つまりプレイバリューが高い。しかもシンカリオンは非常に安価だ。4000円以下でとりあえず合体変形して完成した一体のロボットになる。4000円で合体ロボット一式、これは戦隊に比べると格段に安い。主役のマシンである「はやぶさ」をまず最初に買えばいいから、親も子もわかりやすい。「最初の一台」として迷わず買える。①安い、②変形がかっこいい、③一箱で完成する、④わかりやすい。後述するがこれらはすべて今年の戦隊おもちゃから失われた要素であった。

シンカリオンのアニメ1・2話がいつでもYoutubeで見られる仕様もよかった。最新話がYoutubeで一週間無料で見られるのもよかった。Amazonプライムで過去の全話が見られるのもすごくいい。なんといっても楽だ。途中からでも入りやすい。今の子どもたちはテレビなんて不便なものを見ないのだ。親のiPadを勝手に借りてYoutubeざんまいである。関連動画からどんどん勝手に見る。YoutubeのAIが視聴者を幼稚園男児だと見抜いた瞬間に、ずばっと関連動画でシンカリオンの最新話が出てくる。あまりに訴求力が高い。宣伝効果が違いすぎる。東映特撮ファンクラブのユーザーインターフェイスの煩雑さとは比べものにならない。

保育園前の親同士の会話で「今年の戦隊は2つあるらしいですね?」「そうなんですよー、ルパン3世と銭形警部みたいな感じでね、快盗と警察が対立しつつも共闘したりするんです!」「へー。見てないや。でも、見ている人の評判はいいですね」「そうなんですよー!話はすごく面白いんです!!ぜひ見てみてください!」と宣伝しても、彼らに見せる方法がない。最新話まで追いつく方法がないのだ。東映特撮ファンクラブに入会するしかないんだよね。さすがにそれは敷居が高い。シンカリオンの追いつきやすさ(Amazonプライム会員の親御さんは多い。初年度無料だし、定期便でオムツ届けてもらうと楽だから)とは比べものにならない。東映特撮ファンクラブってば、なんであんなに使いにくいの?そもそも有料だし。あんなもんマニアしか入ってないよ。それは私。あんなもんに課金してる母親なんて見たことないよ。それは私。

つまりシンカリオンとタカラトミーは2018年初頭の合体おもちゃ商戦の「つかみ」に大成功した。合体おもちゃは最初にコアとなる部分を買わせれば「勝ち」である。細かい部品や追加アイテムを買い足すハードルが格段に低くなるのだ。逆に、最初にコアとなる部分を買わなくてすめば、一年間最後までスルーできる。買い足す壁は非常に高くなる。毎年変わる戦隊モノのおもちゃは、1年で遊ばなくなって不燃ゴミになる可能性が高い。戦隊のおもちゃを買わなくて済む年があるならば、親としては非常に助かるのだ。1年で2種類以上の合体ロボットおもちゃを買ってもらえる家は、そう多くあるまい。「どちらかにしろ」と言われるに決まっている。そしてその「2018年最初の一体」にシンカリオンは選ばれたのだ。タイミング的にも商品の魅力的にも、2018年初頭のタカラトミーの戦略はすべてにおいてうまくはまったと思う。

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対するバンダイが年始に行った商戦は、あまり賢いものではなかった。まず、商品が出なかった。なぜか知らんが合体ロボットおもちゃの箱の発売が遅かった。なりきり変身おもちゃである「VSチェンジャー+ルパンレッドのセット」、「VSチェンジャー+パトレン1号のセット」、各メンバーのビークル単品は放送開始直後の2月から出たが、合体ロボットのセット箱の発売はなぜか3月にずれ込んだ。3月といえばすでに合体メカ好き男児の家庭にシンカリオンE7はやぶさが入庫しきったあとである。完全に出遅れている。

しかも、VSチェンジャーなりきりセットを2月に買っている場合、合体ロボの箱を買うと必ず赤のマシンがかぶる。これはあまりに不親切な仕様であり、私も大いに混乱した。

私はハロヲタなので、放送開始当初から工藤になりきる気満々だった。VSチェンジャーとイエローダイヤルファイターを手に入れればいい、ということはわかったが、どれを買えばいいのかわからない。「イエローのマシン単品」と「VSチェンジャーの単品」があればよかったのだが、VSチェンジャーの単品販売はなかった。さらに長男はブルーダイヤルファイターを欲しがり、次男はパトレン1号に変身したがった。彼らは絶対におもちゃを取り合って兄弟げんかするので、VSチェンジャーは2つあったほうがよい。そうなるとハロヲタの私は「どうせなら全部合体ロボを買おう!これも工藤のためだ!」という結論に至り、合体ロボの箱が発売されるまで待つことにした。3月になってようやく合体ロボの箱が発売、私は喜び勇んでおもちゃ売り場に向かったのだが、どれを買えばいいのかわからない。いつも売ってるいわゆる「全部乗せ合体ロボットの箱」が存在しなかったのだ。とりあえず一箱でコンプリートできる商品が以前はあったよな?あれ?どうなってんだ?

ルパンレンジャーのロボの箱とパトレンジャーのロボの箱が別々にあって、両方買うと、中心コア部分のおもちゃ(グッドクルカイザー)がかぶってしまう。

番組当初おもちゃ屋店頭にあったPOP(さっぱりわからん)

(今思うと、商品ラインナップをルパとパトの2つに完全に分けたのはあまりよくなかったと思う)

金を使うのはいっこうに構わないが、おもちゃが無駄にダブるのは嫌だぞ。さあどうしよう。困ったな。

・・・・・・この私が!いったんおもちゃ屋から撤退してしっかり検索し直さないと、何を買えばいいのかわからなかった。おもちゃがかぶらないように、かつセットの方が安いならできるだけセットで購入するには一体どうすればいいか、わからなかったのだ。多くのご家庭の場合、ここで購入への道は完全に絶たれる。勝負はおもちゃ屋の中の一瞬で決まるのだ。「手ぶらでおもちゃ屋を出たらおしまいだ、お母さんは二度と買ってくれない」ということを、子供たちは直感で知っている。「あとで買ってあげる」などという約束は、決して守られることはない。おもちゃ屋から出てしまったら二度と買ってもらえない。どこの家の子供も知っている宇宙の真理だ。私のように、ネットを調べつくして意地でも推しメンに金を落とす執念を持った母親などどこにもいないのだ。

検索の結果、「どのおもちゃを購入すればいいか」をわかりやすく図示してくれていたのは「我が軍」ことハロヲタの女性であった。ありがとう!見知らぬ工藤ヲタさん!我々は仲間だ!ていうかバンダイ公式か東映公式がこれを出してくれよ!!

そして私はVSチェンジャー(レッドダイヤルファイター付属)とVSチェンジャー(パトレン1号のビークル付属)とグットクルカイザー単品と青と黄と緑と桃のロボ単品を購入することになった。これで兄弟でVSごっこができる。ロボットも作れる。めでたしめでたし。でもなー!購入までのハードルが高すぎるんだよー!私が執念深いハロヲタだからこのハードルをなんとか超えられただけで、一般の善良な親御さんにはとても無理だ。ロボット購入まで至れない。購入へのモチベーションが一年で最も高い「つかみ」の時期にこれをやられてしまったら、合体ロボの「最初の一台」となるきっかけは完全に失われてしまう。年の最初に戦隊のおもちゃを買わないですんだならば、一年間買わないですむ。親としてはヨッシャラッキー!なんだよ。今の適齢期児童の親の多くは氷河期世代で、金がないんだよ。

私はある日、トイザらスである家族を見た。財布の紐がゆるゆるのおじいちゃんと、母と、5歳程度の息子の三人組だ。おじいちゃんはどうやら、孫に戦隊のDX玩具をすべて買ってあげるつもりらしい。孫も買ってもらう気満々である。母は、あまり高いものや無駄なおもちゃは購入したくないという気持ちをうっすらと持ちあわせておもちゃ屋に来ている、健全で教育的な心を持った一般的な母親のようだった。私のように工藤のためなら財布の紐がガバガバのガバな母親ではない。

彼らはルパパトのおもちゃコーナーの前で30分ほど困惑していた。「どれが欲しい?どれを買えばいいの?」と母親が息子に聞くが、当然子供には答えられない。わからないのだ。じいさんは「何でも買ってやるぞ。で、どれだ?」と言っている。ルパンの合体ロボの箱とパトレンのロボの箱を左右に持った母親が、息子に「ルパンレンジャー?パトレンジャー?どっちが好きなの?どっちがいいの?」と大声で聞いている。しかし息子は答えられない。彼はわかっているのだ、ここで無理矢理どちらかを答えてしまったら、片方の箱しか買ってもらえないことを。そしてそれでは足りないことを。私は心の中で叫んだ。「そんな無体なこと選ばせないであげて!わかる、わかるよ。どっちも好きなんだろ!?わかるよ、私もそうだよ、うちの保育園男子もそうだよ。『こくさいけいさつのけんげんにおいてじつりょくをこうしする!』と叫んで戦った後、『あでゅー』って言いながら廊下に走り去っていくもん!ルパレンもパトレンもどっちも好きなんだよ。選ばさないであげて!」と。助け舟を出したくてしかたなかったけれど、「こんにちは!わたし通りすがりのルパンイエロー推しのおばちゃん!ルパパトのおもちゃ、どれを買えばいいかわからなくて困っているんだね!?VSチェンジャーは今、トイザらス限定ルパレン&パトレンセット(そんなものも後から出た)しかないから、まずこれね!ルパンの青と黄色は単品で買おうね。あ、合体ロボもいる?でも箱で買うとどっちも赤がかぶっちゃうよね、困ったなぁ。じゃあ単品で緑と桃とグッティも買おうね、これでいいかな?あ、礼はいらないよ、むしろこちらこそありがとう、ルパパトを好きでいていくれて、おもちゃを欲しいって言ってくれて、本当にありがとう。これからも初美花ちゃんをよろしくね!」という言葉がのどまででかかり、ぐっとこらえるのが大変だった。結局一家は店員さんを呼び、15分ほどアドバイスをもらった後、私の思った通りに全てのおもちゃを買って帰っていた。めでたしめでたし。しかし、これは人員に余裕がある店舗の空いている時間帯だったからこそ許されることであり、祝日やクリスマス前はこうはいかない。全国の小売店で小さな悲劇が繰り返され、機会が損失されたことは容易に想像できる。くり返しになるが、そもそも子どもはルパもパトもどっちも大好きで、両方と仲良しなノエルも大好きなので、おもちゃを分ける必要はなかったと思う。

第二に、DX玩具に遊び甲斐がない商品が多かった。

● DXダイヤルファイター各種

まずルパン側のメイン合体おもちゃであるダイヤルファイター。音が鳴らない、光らない。ただのプラスチックである。それでも、ダイヤルファイターは敵(に扮した親)の体に押し当てて金庫を開ける(ふりをする)ごっこ遊びもできるし、ダイヤル部分をカチャカチャ回すのが楽しいし、そこそこ大胆に変形してくれるから、まだいい。

● DXトリガーマシン各種

警察側のビークルは可動の喜びがさらに少ない。変形も少なく(多少パーツが伸びるだけ)転がし走行ができるだけ。音も鳴らない、光らない。VSチェンジャーに入れた後にやれることが少ない。敵の金庫に絡んだごっこ遊びもできない。これに1500円は高い。同じ1500円で、ジオウのDXライドウォッチは回転するし、光るし、過去の有名ライダーの変身音を出してくれるんだよ。同じ値段なのにあまりにプレイバリューが低すぎる。なんでパトランプを光らせてくれなかったのさ!簡単にできるだろ!

グッドクルカイザーVSX

作中で最も多くのマシンが合体したロボットであるVSXは、両足がすぐに外れてしまうという致命的な構造欠陥がある。手に持ってブンドドドドドドドドドドがしにくい、というかできない。飾っている間はいいのだが、手に持って動かしたり空を飛ばそうとすると、両足がボトッと簡単に落ちてしまうのだ。これはいけない。この構造で企画を通したのは制作側の怠慢だと私は思う。子供が遊べないのだから。

手に持って動かそうとするとここがすぐ外れる

あと、ダイヤルファイター&トリガーマシンをぜんぶコンプリートしても全合体ができず、パーツが大量に余ってしまうのも地味にきつい。コンプ欲がわかない。

● DXルパンソード

メイン武器もプレイバリューが高くない。まずはルパン側の武器。鳴らないし光らない。頼むから電池を入れさせてくれ。これではただのプラスチックの塊だ。そして可動はマジックハンド機能があるのみ。写真の範囲だけしか動かない。

これではマルカやプレックスが毎年出しているファミレスの入口にぶら下がったミニプラスチックおもちゃと一緒になってしまう。適正価格は800円といったところか。ちなみに箱は最高にかっこいい。世界一美麗な箱だと思う。

よって定価の2800円を出すためには2000円の価値を箱に見出さなければならない。

マジックハンドとしては病院の売店でよく売っている「らくらくハンド」の方がずっと性能がいいです。これ、ベッドに乗ったまま床に落ちたものを拾うのに便利なのよね。妊娠中や手術後や入院患者さんへの差し入れにまじオススメ。

● DXパトメガボー

警察側の最初の武器、パトメガボー。こちらは鳴る。でも、鳴るだけ。光らない。なんでパトランプを光らせてくれなかったのさ(2度目)!劇中でもあまり使われない。収録音声はサイレン音と声優不明の「こちら警察戦隊パトレンジャーです!」「そこの君、止まりなさい!」「無駄な抵抗はやめなさい!」「撃退!」「ダメ!ゼッタイ斬り!」のみ。……なぜそのセリフにした?本編で聞いたことないんだけど?「国際警察の権限において実力を行使する!」をなぜ入れない?セリフが固まっていないならせめてジム・カーターの声ならよかったのに。そしてなぜ本編のように拡声機能をつけてくれなかったの?「拡声器」をつけて声を大きくする機能さえあれば、みんなで楽しく「国゛際゛警゛察゛の゛権゛限゛に゛お゛い゛て゛実力゛を゛行゛使゛す゛る゛!゛」って濁点をつけて叫ぶ「朝加圭一郎ごっこ」ができたのに!!

比較商品(1445円):スマイルキッズ 拡声器 ハンドメガホン ミニ AHM-103

こちらの武器も定価2800円だが、適正価格は1000円くらいだと思う。そして番組放送中11月段階でどちらもすでに駿河屋で新品800円になっている。残念ながら当然だと思う。このプレイバリューに2800円は出せない。大人でも、よほどのコンプリート欲が強いおたく以外は買うまい(それは私)。

もちろん、プレイバリューの高かった素晴らしいDX玩具もある。

● DXエックスチェンジャー

追加戦士Xの武器。こちらはロボにもなり変身もできる。音もなる。光らないのだけは残念だけど、分解・合体・連結のメカニズムは複雑で最高だ。変身なりきりおもちゃとしても使えるし、ビークルを2つ買い足せば合体変形ロボにもなる。VSチェンジャーにも付けられる。一人三役ができるおもちゃだ。「これだよ!これ!ようやくまともなプレイバリューのあるおもちゃが来たよ!」と、ねじ子は歓喜した。ルパパトの玩具に欠けていた要素のうち「変形がかっこいい、一箱で完成する、わかりやすい」は回収できた。もちろん、この玩具はよく売れた。そりゃそうだ。ねじ子が信頼している玩具系Youtuberのレオンチャンネルさんも2018年ナンバーワンにDXエックスチェンジャーをあげ「数年に一度レベルの傑作玩具」と言ってました。私もそう思います。

確かにノエルは子供に人気がある。ネットではよく「ノエルは子供人気があるから、ノエルの玩具がよく売れた」と分析されている。でもそれは少し違う。「ノエルが登場するまで、ろくなDX玩具が出ていなかった」が正しい。私はそう実感している。

● DXルパンマグナム

ルパパトの物語の根幹は、主役・ルパンレッドのエディプス・コンプレックスとその克服にある。父ではなく兄だけれど。精神世界での「兄殺し」の描写もきちんとある。その「兄殺し」の儀式によって得られたのがルパンマグナムであり、劇中最高の強さを見せる。しびれる設定だ。ルパンレッドの直接のコンプレックスの対象である兄は現在(自分のせいで)消えており、兄によく似たパトレン1号(もうひとりの主役)との関わりによってコンプレックスを克服していく、という展開は目を見張るものがあった。

おもちゃも楽しい。一台で合体変形、ロボにも武器にもなる、VSチェンジャーにも使える。バンダイも後半はプレイバリューの高いおもちゃを出してくれたなぁ。きっとみんな頑張ったんだよね。

● DXジャックポッドストライカー

映画限定で出た合体おもちゃの新しいコア部分。

これまでは合体変形のコア部分がグッドストライカー1体しかなく、VSと銘打ってるにもかかわらずロボット同士のバトルができなかった。両戦隊のロボが並び立って一緒に戦うこともできなかった。並び立つことができないということは、どちらかの戦隊は結果的にその間「見てるだけ」になる。おもちゃの見せ場も減ってしまう。

ジャックポッドストライカーが登場して玩具好きの大人たちは色めきだった。ようやくロボが並び立つぞ!いよいよロボでもVSだ!と。音声がなく、光らないのは残念だったけど(頼むから電池を入れさせてくれ(2回目))とにかくデザインが最高にいい。赤と金の配色がいい。金の冠もいい。両肩に翼が生えるのもいい。ルパンレックスの赤・青・黄・金の配色も美しく夜空に映える。黄金の羽が生えて、黄金の剣を持てるのもいい。最高に見栄えがいい。黒とオレンジのグットクルカイザーよりも正直ずっとかっこいい。(ていうか、グッティは根幹アイテムであるにもかかわらず、何がモチーフなのかさっぱりわからなかった。人参?と思っていたら、終盤のギャグ回でキツツキであることが判明。まじかよ。ぜんぜん子供に人気のモチーフじゃないじゃん……。グッティの外見をジャックポッドにしていれば売上も変わったのでは……)

ジャックポッドストライカーは映画限定おもちゃであり、登場も今のところ映画だけ、販売も映画期間のみであった。生産数も非常に少なくあっという間に売り切れ、8月の終わりにはもうAmazonでプレミアが付いている。ねじ子も近所中探し回って小さいおもちゃ屋で最後の一個を確保した。クリスマス商戦で復活させてくれればよかったのに……。サンタさんが困ってたよ……。なんで需要があるDX玩具は品切れなんだよ……。売り方が下手すぎる……。ハロプロの事務所みたいだ……。

第三に、食玩やガチャガチャで買える廉価のコレクションアイテムが少なかった。

食玩や雑誌の付録でついてくるVSビークルライト。VSチェンジャーをもってないと、まったくプレイバリューがない。劇中にも出ない。しかも多くのVSビークルライトはDX版と音声がかぶっており(同じ音が出る)集め甲斐がない。ねじ子も、VSビークルライト限定の特別な音が出るものしか買わなかった。

ちなみにライト版はDX版よりもサイズが小さく、ダイヤルを回して音を鳴らすセンサー部位までおもちゃが届かない。音声を全部聞くためには、ここのボタンをわざわざ指で三回押さなければならない。うーん、いまひとつ。

ダイヤルファイターであればここを指で3回押すと暗証番号の音声が鳴る。警察のビークルでは何も起こらない(ここでも警察側の玩具のギミックが少ない)

もちろん食玩やガチャガチャで人気になった商品もある。そういうのに限って、あっという間に売り切れて放送中からプレミアが付いている。

● サウンドロップ

俳優たちの声が聞けるドロップ。ガチャガチャに入っているのを見たことがない。あっという間に売り切れたようだ。仕方ないので、中野ブロードウェイでイエローだけ手に入れましたよ。高かった。800円もした。本当は全員分欲しかったんだけど、とにかく高い。プレミアが付いてしまっている。新品のガチャがあったら鬼回しするのに、どこにも置いてなかった。子どもたちが買うチャンスは全くなかったと予想する。
※12月頃になってようやく価格が落ち着いたので、通販で全部セットを買いました。終盤になったいま聴くと、魁利くんも透真も圭一郎も声が高くて、ほほえましいです。

・スイング01弾

大泉東映の映画館(東映のお膝元)と東京ドームシティGロッソ(これまた戦隊ショーのお膝元)でしかガチャガチャを見たことがない。Amazonに全部セットはあるが、プレミアが付いてすでに3000円以上の値段が付いている。高い。Gロッソでガチャを鬼回しして、何とかルパンレンジャー全員分を確保。パトレンはもう諦めた。
※その後、お金の力でなんとか揃えました。駿河屋で。

・勇動 第一弾


唯一商品化されている人型可動フィギュア。キャンディ・トイ、つまりお菓子のおまけだ。安い割にクオリティが高い。すぐに売り切れ、店頭ではどこにも売っていなかった。特に一番人気のパトレン1号はすぐに売り切れてお目にかかったことがない。一体持ってるけど、もう一体手に入れてスーパーパトレン1号を自作したいんですが……。そういう人が多いから売り切れるのか……。バンダイのキャンディ・トイ部門のブログが、本編のテコ入れ(おそらくボーイズ・トイ部門主導)に屈しない想像合体想像装備をやりまくっていたのもよかった。その心意気、私たちにはきちんと伝わったよ。

● リポビタンDキッズ ルパパトボトル

どこに売ってるのまじで。Amazonや楽天ではプレミアつきまくってるよ。近所の薬局回りまくったけど、まじどこに売ってるの。コンプリートなんて絶対にできないわ、これ。

なんとか確保したぶん。味は子供たちに好評。

● ルパンレンジャーvsパトレンジャーチョコ


美味しいし、スペシャルな音声がなるダイヤルファイターが欲しいから、当たり券が出るまで買い占める気まんまんだったのに、どこにも売ってなかった。なんでだよ。もうGoogleで「ルパンレンジャー チョコ」と入れるとサジェストで「売ってない」と出てくるくらい、売ってない。どうして?私自身も、ものすごい田舎のコンビニとものすごい遠くのスーパーの食品売り場で見たことがあるだけである。夏までに計2回しか遭遇せず。新しいコンビニに入店するたびにお菓子コーナーを探しているのに、いくら探しても売ってない。ネット店舗ですら、ろくに扱ってない。まじでどこにあるの?箱買いさせてくれよ!スペシャルダイヤルファイター&ビークルセットが欲しいんだよ!ついでに工藤に貢ぎたいんだよ!


※イオンまで遠征したら、箱買いできるくらいたくさんありました。スペシャルも当たりました。やったあ!

第四に、「欲しい」と思うアイテムが商品化されなかった。

● ルパンコレクション

東映公式

どうしてルパンコレクションを商品化してくれなかったんだろう。小さいサイズでガチャガチャで出してくれたら、私はそれが全何種であってもコンプしたのに。ルパンコレクションの総数はいくつで、コンプリート特典が何なのかは結局最終回まで明かされそうにないけれど、それでも私はルパンコレクションを地道に集めてコンプを目指したと思う。過去の戦隊に出てくる武器をモチーフにしたデザインと、往年の洋楽の曲名をモチーフにした名称はとてもおしゃれで気が利いていた。もったいないよね。ねじ子は医者なので《医者医者/Docteur,docteur》と《世界を癒そう/Gueris le monde》が欲しいな。

● 金庫


ルパンコレクションが小型のコレクションアイテムであったならば、当然それを収納する箱が必要になる。レンジャーキーを入れる宝箱や、フルボトルを入れるパンドラボックス、オーメダルホルダーのように。というわけでルパンコレクションを入れるのは当然ギャングラーの金庫である。普通の金庫でも金色金庫でもドグラニオ公園でもいいから商品化してほしかった。ダイヤルファイターをかざしたら何かが起こると、なお楽しい。解錠音声が鳴るのがベストだが、まぁそこまで贅沢は言うまい。

● バックル


全員のベルトに付いているバックル。ルパンレンジャー側は逃亡するときバックルからワイヤーを出して高く飛ぶ。パトレンジャーは警察手帳として、容疑者確保や名乗り前に提示している。ノエルはバックルでダイヤルを解錠する。つまり劇中で三者三様に活用している。真似したい。それなのに商品として出ない。なぜだ。全員分の警察手帳が欲しかった。しょぼくてもいいからワイヤーが欲しかった。「アデュー、おまわりさん」って言いたかった。写真は食玩で出たバックルの警察手帳なんだけど、店頭で見たことがない。Youtubeで商品を見る限り、ペラペラで何かが違う。DX玩具で出してほしい。

● 劇中歌ほか


名曲揃いの劇中歌。でもあまり使われなかった。繰り返し使われる曲はOPの男女掛け合いの曲だけだ。OPはいい曲だけど、あまりに難易度が高すぎる。歌詞がよく聞き取れないし、覚えやすいメロディが「予告する~」と「もんがいふしゅーつのこーれくしょーん」だけだし。そもそも男児一人では歌えない。初めて聴いたときは正直、不協和音かと思ってしまった。そのくらい難しい。「つんくの『超HAPPY SONG』ってすごくよくできた曲だったんだな」とねじ子は実感した。
エンディングのダンスがないのも残念だった。せっかく工藤なのに!工藤ならばマジレンジャーから「黄色の腰」を引き継ぐダンスができたはずなのに!どうしてビシバシ体操をEDにしなかったんだろう?みんなでダンスするための曲じゃないの?EDで使わないにしても、劇中のどこかで使って、圭ちゃん一人でも踊る動画を作ってYoutubeに上げていれば抜群の再生数を獲得したであろうに。まさか一回も流れないとは思わなかった。エアロビの曲もすごくいいのに、エアロビにしか使われなかった。まぁこれはエアロビ用に無駄に気合が入った制作陣の鼻息が伝わってくるからいいんだけど。

そして、よく売れる商品はどこにも売ってなかった(3回目)。

● Gロッソ素顔の戦士公演のチケット

全公演全席、瞬時に売り切れ。転売屋が購入しているのはもちろんのこと、Twitterを見ると大きいお友達も申し込み可能枠ギリギリまで大量購入して、友人同士で交換し、できるかぎり毎公演通っている状態のようだ。もしそのお金がDX玩具に回っていたら、どんなにかよかったのに(仮定法過去完了)。チケット1枚分でVSチェンジャー1個買えるし、ビークルなら2台買えるし、駿河屋タイムセール中ならバイカー800円だから4台買えるけど、……でもそうはならなかった。

● ぬいぐるみ


Gロッソとテレビ朝日ショップとアニメイトと一部ネットショップでの限定発売。もちろんあっという間に売り切れ。ねじ子はイエローの中身とガワだけをなんとか確保しました。一番人気の圭一郎はもちろんあっという間に売り切れ。ていうか圭一郎の中の人グッズはどれもこれもあっという間に売り切れ、プレミアがつき、メルカリには転売ヤーが湧きまくっている。すげぇな。

● FSK

フィギュアスタンドキーホルダー、略してFSK。ハロプロでも「#ご飯ととるのがいいと聞きました」でおなじみである。軽くて持ち運びしやすく、何よりSNS映えがいい写真が撮れるので、おたくたちに大人気の商品だ。リリウムの工藤のFSKと比べるとこんな感じ。ハロプロのFSK(1000円)より一回り大きく、2本も入ってお値段1380円。とても良心的だ。ハロプロに慣れていると何もかもが安く感じる!こちらはGロッソにて現在も購入できる模様。

他にもよい商品はいっぱいあったのに、とにかく金の使い道がなかった。5月頃、特にそれは顕著だった。おもちゃもガチャガチャも何も出ない。お布施すらできないんだよ。「欲しいものがない」「買えるものがない」と言っていた大きなお友達の資金はおそらく全額ブルーレイ・ディスクとGロッソ本人公演に流れた。

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「ルパパトのおもちゃは売れなかった、とくに前半の売上がひどかった。だから東映とバンダイはなんとかテコ入れをしようとした」それはわかる。「ストーリーの矛盾も辞さない路線変更を行う」これもよくあることだ、知ってる。でも、「ルパン側に比べるとパト側の玩具が売れてない、だから秋以降の強化玩具はすべてルパン側に寄せた」これはわからない。なんでだよ。

番組下半期におもちゃ屋店頭に置かれていたバンダイ製作のPOP。パトレンジャーを完全に切っている。迷ったらコレだ!じゃあないんだよ。ため息が出る……。

三谷幸喜が絶賛した脚本を、テレビブロスも絶賛した脚本を変えるなんて、芸術の神様への冒涜ではないのか。私は大きいお友達として、どうしてもそれを受け入れられなかった。戦隊もライダーも、スポンサーによって物語が大きく左右されることは知っている。ゲキレンジャーの理央メレも好きだったしゴーバスターズも好きだった。ライオブラスターを苦々しい思いで見た記憶もちゃんとある。響鬼の署名騒ぎもディケイドの脚本家更迭も、終わらなかったカブトもヒロインがいなくなった電王も知っている。それでも、つらい。

テコ入れへの抗議の意味で、私はサイレンストライカーを長い間購入しなかった。サイレンパトカイザーとスーパーパトレン1号を見届けるまで、私は決してサイレンを購入しない。そう決めた。息子たちは欲しがっていたけれど、これはわたしの大きなお友達としての意地である。ゴーバスターズの時も私は放送開始直後からDXなりきりおもちゃ全部セットを買っていたのに、路線変更で素晴らしいストーリーとロボット戦を台無しにされた。OPまで変わった。またあの苦しみを味わうのか!もういやだよ!あの時も私はライオブラスターとタテガミライオーを絶対に買わなかったんだ!

快盗と警察の最終強化ロボ。ここに来て初めて、警察のほうがデザインがかっこいい、かつ可動の多いおもちゃが来た。圭一郎の制服の色に合わせた配色も素晴らしい。まぁ、ノエルが使ってるけど……。

ビクトリーストライカーは機首パーツが固定されずちょっとした振動ですぐにパカパカと開いてしまう致命的な構造欠陥がある(2回目)。さらに劇中ではグッディの上に乗せて羽をはやして飛ぶ「飛行モード」があったが、玩具で再現ができない。なんかもうヤケクソ?なのかな?魁利くんの快盗衣装そのままの色合いとデザインは素晴らしい。

スーパールパンXの肩アーマーのグリップはみんなで引くためにあるんだろ?戦隊みんなで支えるためにあるんだろ?支え合って戦うのが戦隊であり、仮面ライダーとの決定的な違いだろ?「ノエルってばどうしてそんな引きにくい位置にグリップ付けたの?とんでもなく持ちにくくない?」と思っていた自分がひどく悲しい。「あ、これ本当は1号につけるアーマーだ。2号と3号が握って引くためにあるんだ」と気付いてしまった瞬間、私は世界に絶望した。

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おもちゃが売れなかった原因はここにあげた以外にもいろいろあるだろう。でも、それら細かい理由は時が経てば忘れられてしまう。誰かの都合がいいように記憶は改変されてしまう。そしてただ、数字だけが残る。数字はわかりやすい武器になるから、ルパパトの評価を必要以上に下げたい意図で使われてしまうことも将来的にあるだろう。それならば私は、ルパパトという作品のために、工藤のために今できることをする。

私は東映の事情もバンダイの事情も知らない。ただ、ど真ん中の消費者だった。「ルパパトはあんなに面白かったのに、どうしておもちゃが売れなかったのか」その理由を、私はど真ん中の消費者の立場から、自分の思いつく限り誠実に書いて、今後の歴史のために残そうと思う。これからの子供達はAmazonプライムで(ほぼ無料で)過去の戦隊を見続ける。どんなに古いものでも、さかのぼって見る。すべて見る。おもちゃは今年一年で売り場から消えていき、物置の奥へしまわれ、不燃ゴミとして捨てられていくけど、映像作品は未来永劫残って歴史の洗礼を受けつづける。スマホやタブレットの中にある最も手近な娯楽として、未来の子供達が再生しつづけるのだ。彼らに「なんでこんなことになったんだ?」と思ってほしくない。大きなお友達にもそう思ってほしくない。

もちろんここまで書いて、このあとラストの脚本がボロボロになったら、それはそれで仕方ない。どっちらけの展開になるのかもしれない。その危険はまだまだある。よき終わりを迎えるといいなぁ。今からドキドキしている。うー。こんなに毎週ドキドキする日曜日は仮面ライダーオーズ以来だよ!初美花ああああああああ!生きて!しほちんと幸せになって!咲也さんはいい人だけど、お母さんはまだまだ交際は許しませんからね!魁利くんはいいや、どうせ圭一郎が何とかしてくれるでしょ。圭ちゃんが魁利くんのことほっとくはずないもんね。生きてても死んでても行方不明になっても、快盗を続けてても続けてなくても、闇落ちしてても闇落ちしてなくても、生きてる限り地の果てまで魁利くんのこと追いかけてくるでしょ、圭ちゃんは。最終回はニチアサの伝統にのっとって、透真と彩さんの結婚式だってわたし信じてるから!警察も快盗もノエルも大切な人たちも全員参列するって信じてるから!あ、仮面ライダービルドも最終回はグリスとみーたんの結婚式だって信じてた!ほら私ドルヲタだし!「推しと結婚してハッピーエンド、最っ高でしょ!」と思ってた。実際は推しに看取られながら死んでたけど!もちろんビルドみたいに「全部なかったことになるエンド」でも別にいいよ!時間が戻ったり、みんなの記憶がなくなったとしても、不思議な力が働いて魁利と圭ちゃんはお互いのことに気が付くし、咲也は初美花に一目惚れするでしょ。それがニチアサのルールだ。なんでもいい、そこに幸福があるならば。最終回を楽しみにしている。(2019/2/6 最終回4日前、バンダイの3Q決算発表前)

ハロヲタのみんな、工藤は当たりを引いたよ

スーパーパトレン1号の情報が出て嬉しい。もう思い残すことはない。これでルパパトはきちんと完結した良い作品として終われる。正直、ほっとした。私は「サイレンパトカイザーと超パトレン1号を見るまで、サイレンストライカーは購入しない」と決めていたんだ。あのテコ入れが成功だったという業績を残したくない。私一人なんてちっぽけな売上だけど、それでも、貢献したくない。私はめんどくさいおたくだから、納得がいかないテコ入れに対する抗議の意味で、一人勝手に不買活動をしていたのだ。

ルパパトのDX玩具コンプリートまであと少し!あとはノエルの武器だけ!

散財は楽しい。この1年間とても楽しかった。適齢期男子の母であることをいいことに、私はルパパト関連商品を買って買って買いまくった。大人でよかった。わたしは幸せだ。なーに、聴きもしない同じCDを何枚も買うより、ずっと楽だ!ずっとずっと楽しい!なんといっても子供が遊んでくれるし、飾って見栄えがするし、なりきり遊びもできるし、がちゃがちゃ変形して楽しいし、飾ってニヤニヤできるし、さわってニヤニヤできるし、箱を見てニヤニヤできるし、組み立てても楽しいし、音を鳴らしても楽しいし、写真を撮っても楽しい。そこらじゅうの店で売ってるから入手しやすいし、思い出にもなるし、不要になっても処分が楽だし、バザーや中古屋に出すこともできるし。最高のオタクグッズだよ!

ドルオタってね、CDやグッズの処分がすげえ大変なんだよ。わざわざCDの大量破棄を手伝ってくれる業者まであるの。分別も大変だしね。グッズやチェキはアイドルが卒業したらすぐに1円の価値もなくなっちゃうから。それに比べて戦隊のおもちゃは、手放すのも簡単だし、次の世代の子供が楽しく遊んでくれる。こんなに幸せなことはないよ!

真野ちゃんが仮面ライダーなでしこに変身したとき発散しきれなかった購入欲を、私は存分に解放することができた。本当に嬉しい。いや本当は今からでも100億円分おもちゃを買い足してネットで好き放題言っている外野(そういう人たちはDX玩具を決して買わない)を黙らせてやりたい。そこまでの財力が私にないことを申し訳なく思う。ごめん工藤。(2019.2.1)

年末最後の推しごと

12月23日に『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』Gロッソ素顔の戦士公演・第4段の千秋楽を見に行きました。子供と一緒に「推しごと」に行けるなんて、家族にも喜んでもらえるなんて、私は幸せものです。ありがとう工藤。

武道館以来一年ぶりに見る舞台の工藤は、アドリブも冴え、生き生きと飛び回っていました。ふわふわの衣装で快活な少女を演じる工藤を見て、私は『ステーシーズ―少女再殺歌劇』のハム恵を思い出しました。軍用チワワと呼ばれていた頃の工藤。ロリヤクザと言われていた頃の工藤。まだモーニング娘。に数字がついていなかった頃の工藤。全能感にあふれ過剰に張り切っていたあの頃の工藤。

クリスマスイブ・イブだったこともありサンタ帽子をかぶった姿も、「メリークリスマス!」と言いながら客席へ投げキスする姿も、非常に愛らしかったです。当時の娘。舞台で受けていた男役ではなく、年齢相応の可愛い女子として工藤を配役してくれたことが私はとても嬉しい。可愛い女の子を見ると、乾いた心にうるおいが戻りますね。「工藤に会いに行くんだから、きちんとした格好しなくちゃ!汚いおばさんの姿を工藤のきれいな瞳に入れるわけにはいかない!」と思って締切前でヘロヘロだったけどちゃんと風呂にも入ったし。おめかしもしたし。一年最後のよい推しごとができました。

月並みですが、可愛い子が悪役にやられて倒れもだえ苦しむ姿って、なんともいえない高揚感が湧きおこりますね!どきどきしちゃった!これはハロプロのコンサートでは決して味わえない興奮だな!うふ!

私の行った公演には、実はしょこたんとはるなんも見に来ていたようです。気が付かなかった。武道館南1階の関係者席を双眼鏡で覗きながら来場メンバー全員の名前をつぶやいてくれるおたくが山ほどいるハロプロの世界に慣れすぎていました。不覚です。はるなんの卒業公演に行けなかったかったこと(しかも会場には藤子不二雄A先生もいたらしい!同じ空気を吸いたかった!)に私はかなり凹んでいたのだけど、まさかその一週間後に、G-rossoという座席数765席の狭い空間で卒メンそのものとすれ違うことになるとは。しかもそれにまったく気付かないとは。おたくとしての勘も感度も鈍ってるな、私。

2018年下半期のねじ子のオタク活動はさんざんでした。

過去10年推していたアイドルが、女神と崇めていた女の子が、ある日突然容疑者付きの名前で連日トップニュースになり、手錠と麻縄で連行されるやつれた姿をあまたのメディアで毎日見せられたら、精神の安寧を保つのはむずかしくなります。よっすぃが逮捕されたあの日以来、わたしは自分とハロプロとの距離を決めかねています。

愛の燃料タンクに突然銃弾を打ち込まれて穴があいたというか、風船にとつぜん針を刺されたというか、とにかくあれ以来「ハロプロを好きだ」という気持ちを膨らますことがむずかしくなってしまいました。MVやライブを見た直後は「やっぱりいいな!」と思えるんですけど、その気持ちがなかなか続かない。川の底の小石のようにすばやく流れていってしまう。

なんなら私は、彼女がマクドナルドの仕事を休んだニュースをお昼休みの休憩中に見て、彼女や息子さんの体調を心配すらしていたんだよ。それなのに。ばかみたいだ。

傷口を自ら晒していく圧倒的なスタイル。(新潟にはNegiccoがいるよ。もう15年間も真摯に活動を続けているよ。曲も手抜きなしで最高だよ)

医学部受験のとんでもない女性差別が明るみになった時期とそれはちょうど重なっていて、私は精神的にくたびれてしまい、各種メディアから断絶した生活をしばらく送りました。そうしないと今ここで立っていることすらできなくなってしまうからです。

そんな私の心の均衡を保ってくれたのは毎週日曜朝の『HUGっと!プリキュア』と『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』でした。ルパパトは脚本とキャラ設定が非常によくできています(サイレンストライカーの扱いとスーパールパンXという存在の矛盾以外)。工藤のおかげで私はなんとか健康に年を越すことができました。

ニチアサ適齢期男子の母でもある私は、勝手にルパレンのおもちゃやグッズを買いまくりました。ああ買ったさ。山ほど買ったさ。ダイヤルファイターもVSチェンジャーもマグナムもソフビもお菓子もふりかけもキャラデコケーキもフィギュアもブルーレイもswitchのゲームもユニクロのヒートテックも買ったさ。子供が別に欲しがってないものも勝手に買いあさったさ。「じゃあこれは運動会のごほうびね!」とか言ってごほうびプレゼントの機会を勝手に増やして、自分の欲しかったマシンを手に入れまくったさ。「じゃあ病院の待ち時間にこれ読もうね!」とか言っててれびくんやシール絵本も(工藤の写真が載っているものを選んで)買いあさったさ。だって工藤のためだもの。もっと言えば、これからハロプロを卒業して女優や声優になりたがる後輩たちのために、道をつなげたかった。「ハロプロ卒業メンバーを起用すれば、ハロヲタがおもちゃを買ってくれる」という実績を作りたかった。お金で買えるルパンイエローのグッズはすべて手に入れたし、ルパンレンジャーのダイヤルファイターはぜんぶコンプしてるし勇動もすべて揃えた。ぬいぐるみもイエローは両方買った。「君はどっちを応援する?」って煽られていたから、確かに警察側のおもちゃはあまり買わなかったかもしれない。

自由な組み合わせで出撃を待つ皆さん

しかしまさか、警察側の武器をすべてルパン側に回す無謀なテコ入れがやって来るとは思わなかった。30話のスプラッシュ温泉回はそんなテコ入れを逆手に取った最高の脚本だったけれど、サイレンストライカーとスーパールパンXのどうにも料理できない凄惨さには心底がっかりした。もう12月なのに心配ビームでキツツキが飛んでたときは先行きが心配すぎてこっちが倒れるかと思った。

それでも、工藤が最初に言っていた通り、ルパパトは「歴代最高の戦隊」になるポテンシャルを今でも十分秘めていると思っている。ちなみに私の中の戦隊シリーズ最高傑作はデカレンジャーとシンケンジャーです。ルパパトは今のところその2つに並んでいます。もちろん「物語は終わって初めて完成する」と真木博士の言ってるとおり、物語は最後まで見なければわかりませんが。年明け後の怒濤の展開を楽しみにしています。

追伸。東映さん、工藤にソロ曲を2曲もくれてありがとう。ハロプロ在籍中は工藤のオリジナルソロ曲はついに最後までなかったけれど(舞台ではあったかも?)卒業したその年に、外部から2曲もソロ曲をフィジカルで出してもらえるなんて。とってもありがたい。東映カレンダーに抜擢されたことも嬉しい。工藤が大事にされていて私も嬉しい。イエローの声の目覚まし時計やグラビアがたくさん出たことも嬉しい。イエローのグッズを買いまくった甲斐があったよ!あったよ!……あったのか?正直わからん!!客には数字が見えないから!でも私は満足だ!(2019/1/15)